お茶と私たち/About

工芸について

私たちが提供するプロダクトは工芸家(アルチザン)とともに作りあげる工芸品です。

1870年から1890年頃に英国で活躍したウィリアム・モリスが主導したアーツ・アンド・クラフツ運動は、日本では「生活に芸術を」という説明で語られています。産業革命が進み技術発展が社会を大きく変える中で勃興した活動でした。

今、生成AIなどに代表される新しい技術が社会や人がやるべきことを変えていく中で、もう一度その視点が注目される時代に入ったのではないかと考えています。そしてフィジカルな体験やモノの価値がより重要になっていく循環に入ったと感じます。

またサステイナブルという視点もこれからは無視できません。製造過程や廃棄時だけではなく、一つ一つ熱量を持って作られたプロダクトにこそ愛情を注ぐことができ、修理の幅が大きく、まさしく長く人生を共にできる相棒のような存在になりえるということも一つの解決の方向だと私たちは考えています。

ただ工芸がこれからも愛され続けていくには新しい利用者に出会うきっかけが必要です。

私たちは、流れの早い現代において人々が休息を得たり、深いコミュニケーションのきっかけとなりうる茶体験・茶文化というフィールドを選びました。

File:Brooklyn Museum - Wallpaper Sample Book 1 - William Morris and Company - page127.jpg Wallpaper sample, Compton 323, by William Morris (c. 1917), Brooklyn Museum / en.wikipedia.org

​銀緑茶具の誕生

私たちが初めて出会ったのは銀緑茶具の前身となるMUUSEO FACTORY(ミューゼオ・ファクトリー)というプロジェクトでした。

本プロジェクトは高い技術を有する作り手と使い手の感性を結びつけたプロダクトを生み出すことを目的としており、ここで生み出された最初の製品「握り石Dharma」はテレビでも何度か取り上げられるなどの高い反響をいただきました。

この経験と理念を活かし新たな活動としてスタートさせたのが銀緑茶具です。

工芸の新しい理解者を育むことで工芸と工芸家(アルチザン)の可能性を広げること、変わりつつあるお茶の世界で伝統と革新の両面が併存していくことを支える道具を生み出していくという二つの目標を掲げています。

握り石「Dharma(ダーマ)」/ LOUD FACTORY(https://loudfactory.jp/pages/dharma

名前に込めた想い

銀緑茶具という名は、自然由来の材料を使った茶具を提供したいというブランドコンセプトをベースにしています。

陶土や宝石など鉱物由来を示す「銀」と材木や漆など植物由来を示す「緑」という二つの組み合わせからできています。

また色としての「銀緑」(シルバーグリーン)は、松葉の色を指すこともあり松のように長い期間使い続けられるようにという願いも込めています。

私たちの約束

いろいろな地域の様々なお茶、その歴史や文化をリスペクトして広げつつ、新しい楽しみ方にも向き合いこれからの理解者を増やしていく。

技と感性を磨き続けた工芸家とともに長く使える素材と製造法を選びずっと愛用できるプロダクトを生み出し続ける。

自分たちがお茶と茶道具を楽しみ続ける。


メンバー

成松 淳

ノイエルガルテン株式会社 代表取締役社長

幼少期より様々なお茶に親しみつつ育つ。一番最初に目覚めたのは小学生時にロイヤルミルクティーを作り出したころ。また成人後に通い続けたカフェでアンティークのシルバーウェアや中国茶に出会いその後も一貫して付き合いを続けてきた。また時折渡る英国ではティールーム滞在を楽しんでいる。

明治・大正期にパリ万博への出展や金沢工業学校など全国で工芸学校の創設に関わるなど日本工芸の発展に尽力した納富介次郎を祖に持つことなどから幼少期より工芸にも興味を持つ。様々な分野のプロダクトのディテールに惹かれつつ、それらに活力を貰いつつ共に人生を送ってきた。

デロイトトーマツを経てレシピ投稿サービスを運営するクックパッドに従業員が10名程度だった時代に参画し初代のCFOとしてコーポレート部門のセットアップからスタート、大手金融機関などからの資金調達、東京証券取引所への上場など事業成長の基盤作りを主導したのちに起業。モノとの生活を豊かにするサービス作りを目指しコレクション管理・閲覧サービスのミューゼオを創業し10年間運営したのちに承継。

現在は複数のスタートアップの社外取締役やエンジェル投資家などの役割を担いつつ、英国的な仕立をコアとするブティックテイラー「LOUDGARDEN」の共同運営なども行う。

山縣 基与志

ジャパノロジー・ミュージアム代表

文筆業、プランナー、民俗学者。

出版業界に長く携わり、モノや写真、旅関連の雑誌や書籍を多数手掛ける。モノ好きが高じて職人絡みのプロダクトの開発やモノを通じた町おこしのプランナーや講師としても活動している。

幼稚園に通い始める頃からプラモデルを作り始め、小学生になると肥後守を手に竹とんぼや木製模型飛行機などの工作三昧。爾来、モノそのものへのこだわりはもちろん、技術、素材、デザイン、質感、感触などにも関心が広がり、愛用品を探す旅を続けている。興味の対象は、道具、カメラ、文房具、家具、建築、楽器、陶磁器、食器などの生活道具にまで及ぶ。